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桑沢デザイン研究所
基礎造形専攻
「発想と表現」

基礎造形力の3つの構成要素
「観察力」「発想力」「構成力」のうち、発想力と観察力に重点を置いた課題です。

20世紀中盤の現代作曲家で後世に大きな影響を与えたジョン・ケージは、「プリペアド・ピアノ」という作品において、〈演奏すること〉と〈その音を聞くこと〉の関係を問い直す試みました。

これにならって、今回は、各自が発想した〈ちょっと変わった〉描き方で〈できるだけ正確に〉モチーフを描写することに挑戦しました。

竹ヒゴをペンがわりにする
ペンを天井からつるして紙を動かす
10キロ以上あるサインペンで描く
スーパーボールで点描する
・・・さまざまな実験がありました。

〈いつもどおり、思いどおり〉の世界に〈今だけの、思いがけない〉出来事を取り込むために、いろいろと画材や画法に仕込み(プリペアリング)を施す。そうすることで、線を引くという行為を、繊細で新鮮な、あるいは大胆で意表をつく、新たな手続きに変えることができるのです。
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